「ったくよぉ、こんなクソ暑い中で仕事すんのもイヤになるよな。 そう思わないか?」
タクシーの運転手仲間の岡崎浩司が言う。
「全くだよ。 売上も上がらないし、今日は納金してさっさと帰ろう」
10歳年上の運転手、高山直道がそれに同意した。
「じゃ、暑気払いってことで飲みに行かない? 2時間で5000円なんだけど」
「ん? 暑気払いって何ですか?」
たまたま会社の近くにあるガス・スタンドに行き
会社の駐車場に戻ってそのやり取りを聞いていた南野恭兵が質問する。
「あぁ、暑いから飲みに行って暑さを吹き飛ばそうってことだよ。
そうだ、南野は酒を飲まなかったんだよな」
「へぇ・・・ そうです。酒はあまり飲まないですよ。
でも、飲み屋さんの雰囲気は好きですね」
「じゃぁ、運転は南野に任せて堂々と車で行けるな。
じゃ、みんなで上がっちまおうぜ」
岡崎はそう言うと、料金メーターのボタンを操作して
表示されている1日の売上金額を日報に記入し始めた。
「じゃ、車を洗ってきますよ」
南野が営業車に乗り込んで近くにあるガソリンスタンドに移動し
ワックス洗車の室内清掃つきの作業を頼み、その作業をしている間に
スタンドのサービスルームで日報の記入と売上計算を始めた。
午前中に長距離の客を乗せたこともあって
いつもの売上金額よりも多いことに満足して
作業が終わった営業車に乗り込んで会社に戻り
自分のホンダのインテグラと営業車を入れ替えて事務所に移動すると
納金袋を所定のポストの中に入れ、すぐに駐車場に戻る。
終業作業を終えた岡崎と高山を乗せて
とある大きな工場の城下街の駅から歩いて3分のところにある
フィリピンパブ「ステージ・ドア」へ足を踏み入れたのは熱帯夜が続く
午前2時のことであった。
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