「なぁ、これから千葉に行くぞ」
岡崎が言葉を発した。時刻を確認すると、午前4:00を少し過ぎている。
「ん? このまままっすぐ帰るんじゃないの?」
南野はインテグラのドアロックを解除しながら尋ねる。
「あのさぁ、これじゃぁ物足りないだろ?
だから店の女の子達と一緒にディスコに行くことにしたからさ」
インテグラの助手席の背凭れを倒し、先に後部座席に乗り込んだ高山が言う。
「ふ~ん」と言うリアクションをとりながら
ドライバーズシートに座ってエンジンをかけ
車で15分程走ったところにある繁華街へと移動することにした。
繁華街へと続く片側2車線のほぼ直線道路を
制限速度の倍のスピードで走り、10分もかからないで繁華街に到着すると
岡崎の案内で「レッド・シューズ」と言う名前の店に着いた。
その店の印象は
「普通のパブと変わらないじゃん。んで、どこがディスコなの?」と言うものであった。
店の中へと入っていくと、フィリピーノが接客をする
ホストクラブと言うような雰囲気である。
「へぇ・・・ タクシーで良くここまでフィリピン人の客を乗せて来るけど
こんな感じになっていたのかぁ・・・」
そんなことを考えながらボックスシートのソファーに腰を落とす。
ダーマ、そして16年間日本に滞在をしているマリー
ダーマと同じく日本に3年滞在していると言う
エイミーが南野達のいるボックスへとやって来た。
「また、この女の子達と遊べるんだ・・・」
と思いながらグラスに注がれたコークを飲む。
ボックスシートには1人のフィリピン人ホストがやって来て
岡崎や高山達の酒を作っている姿に
妙な違和感を覚えながら、ダーマと話をしていた。
「コレカラ ショータイム アル。 イカウ(君)モイッショ。 オイデ」
とホストの男は南野の手を引っ張ってステージへ行くと
そこでは2本の竹を使ってバンブーダンスが行われている。
音楽に合わせて2本の竹をくっつけたり離したりしている時に
2本の竹の中に足を入れたり離したりしながら踊るダンスである。
「そう言えば、小学生の頃に遊んだことがあるな」
そう考えながら下手くそなダンスを終えてテーブルに戻ってくる。
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