翌日、ルビーから電話がかかって来た。
「昨夜はありがとう。とっても楽しかったよ」
と言う台詞から始まった電話のやり取りで終わるはずだったのが
1日に3回、毎日かかって来るようになった。
そんなある日・・・ 会社の駐車場に1人でいた時に
PHSにルビーから電話がかかって来た。
一通りの挨拶が終わった後で
「何の用事があって電話をしてくるんだ?」
と尋ねてみる。
「アナタ シゴト イソガシイダカラ アエナイデショ?
ダカラ コエダケ キキタイ。 デンワ ダメカ?」
その言葉を聞いて・・・
「そうだよなぁ。俺もルビーには会いたいけど
バイトもあるから店にナカナカ行けないな」
タクシーの運転手の他に、病院と病院の間、病院と自宅の間の移動手段として
患者の搬送のアルバイトをしている南野は
1週間の殆どの時間を仕事に費やしていたのだ。
「アナタモ アイタイッテ オモウカ?」
意外そうなトーンの声が受話器から聞こえる。
「あぁ、思ってる。 ルビーは俺のタイプだからな」
「ホントカ?! ウレシイ!!」
もの凄く嬉しそうな声ではしゃいでいるルビーの声を聞いて嬉しくなった南野は
「I Love you」と言う言葉を初めて口に出した。
「I love you too! Muuuaaahhh! Muuuaaahhh!! Muuuaaaahhhh!!!」
キスの音が受話器を通して聞こえる。
三流のラブストーリーの中でありそうなシーンに苦笑していると
「ナンデ アナタ キス シナイ!!」
とルビーは怒っている。
「タイミングがわからなかったんだよ。
こういうのをするのは初めてだからな。 I Love you CHU!」
営業車に乗り込んでから通話口に口を寄せて音を出したが
非常に恥ずかしい気がする。
キーを回してエンジンをかけ1人で照れ笑いをしながら
客待ちをしている駅へと向かって走り出した。
「毎月の27日がタクシー会社の給料日。で・・・
月末が患者搬送のアルバイトの給料日・・・
やっぱり今度の給料が出たら一回は店に行ってあげないといけないよなぁ・・・」
そう考えながら営業車を運転している。
タクシーの無線センターからの呼び出しに応じ
会社の近くにある大きな団地の中へ入って行き
指定された番号の棟に到着して待っていると
一人の初老の婦人が階段を降りてきた。
「どうぞ。どちらまでですか?」
営業車を停車してレバーを操作して後部座席ドアを開ける。
「東京の世田谷区までお願いできますか?」
「ありがとうございます。首都高速の渋谷線を使ってもよろしいですか?」
「えぇ、なるべく早く着けるようにお願いします」
そんなやり取りの後、今日の売上が順調に伸びることになったことを喜びながら
営業車のアクセルを踏み込んだ。
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