2箇所から給料を手にした週末の23:20。
南野は自室を出て階段を降り、玄関の扉を開けて外に出る。
「うへぇ、寒くなってきたな・・・ それにしても雨かよ・・・」
恨めしそうに空を見上げながらブルゾンのジッパーを上の方まで上げ
裏庭に作った駐車場へと移動する。
自分のインテグラが駐車場の奥にあることもあって
いつもは母親が使っている日産のローレル・メダリストに乗ってエンジンをかけた。
「このまま行くか」とゆっくりとローレルを発進させて駐車場を出る。
LARKを吸いながら少しスピードを上げ、この時間なら10分で着けるであろう
繁華街の中心部へと向かった。
「うへぇ! 混んでいる!!」
ドアを開けた瞬間、人でごった返している店内を見てすぐにドアを閉める。
そう、この週末は公務員、そして一般企業もボーナスが支給された週末なのであった。
「これじゃぁ、入れないな」 と諦めて帰ろうとした時・・・
「1人なら入れるよ! 大丈夫だよ! カウンターでいい? で・・・ 指名は誰?」
ドアが開き、店のカウンターでグラスを拭いていたフィリピーノが声をかけて来た。
「カウンターでもいいか・・・」
と思いながら店の中に入りルビーを指名し
「今日は車で来ているからソフトドリンクで」
とカウンターにいるフィリピーノのスタッフに声をかけた。
「キョーヘ~~~!アイタカッタ~~!
キテクレテ アリガト~~~!!」
もの凄く嬉しそうなルビーが南野のところにやって来て抱きついた。
そして南野の隣の椅子に腰をかけて、話を始めた。
ルビーはどれだけ会いたかったかを説明する。
それに今月は24日にあるクリスマスイベントの為に
ダンスの練習を始める事になったと話した。
「そっかぁ。それは大変だねぇ・・・」
「ワタシ ダンススルヨ ミタイデショ?
イベント タノシイダカラ キョーヘーモ オイデ」
「うん、それは見たいよねぇ。 でも、24日は仕事だ・・・」
「コイビトダッタラ クル アタリマエデショ? アコ(私) チケット キープ スルカラ」
「そうだねぇ。まぁ、仕事の間にちょっと寄るぐらいは出来ると思うよ。
で、チケットって幾らなの?」
「1マンエン」
「そっか、わかったよ」
そんなやり取りをしていると・・・
「マエノ ヤクソク オボエテル?」
「確か、店が終わったらレストランに行くって事だったな」
「ウン ダカラ オミセ オワッタラ ソトデ マッテテ」
「わかった。じゃぁ、コンビニエンスストアの前で待っているよ」
時計を見ると閉店時間の午前2:00が近いことがわかった。
駐車場に向かう為にチェックをすることにする。
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