「キョーヘー。クレアガ ハナシアルダッテ
キョウ クレアノオミセ オネガイシマス」
とルビーから電話があったのはそれから3日後のことであった。
「話ってなんだよ?」
「シラナイ アコ シラナイヨ」
「ま、いい話ではないだろうねぇ・・・・ ま、いいや。行ってあげるよ」
と店に行くことを承諾して電話を切り、身支度を整えてから外に出る。
春にしては冷たい雨が降っているなぁと感じながら
インテグラに乗り込んだ。
久しぶりにルビーのいた店のドアを開け
誰も指名しないで店の中へと入りシーとに座ると
そこにルビーの妹のクレアがやって来た。
「んで、話って何だよ?」
烏龍茶を飲みながらクレアの顔を見る。
「Ate(お姉ちゃん)ノコトダヨ。キョウヘイ ナニ カンガエテル?」
「考えてるも何も・・・ 結婚していて子供がいる女とは付き合えない。
それだけだよ。ルビーが俺との事を遊びだって思っている以上
もう、付き合うつもりはない。『恋愛ごっこ』なんかイヤだからな。
ルビーに遊ぶんだったら他のヤツと遊んでくれって言ってくれ」
と言い放ってからLARKを咥えた。
「ワカルヨ~マジメダナ~」
と言いながら南野の咥えたLARKに火を点けたクレアに
「ま、そんなところだな。今日はもうコレで帰るから」
と言いながら立ち上がってセット料金を支払ってから店を出る。
「このまま帰るのも詰まらないなぁ・・・ ステージドアでも行くか・・・」
とインテグラに乗り込む。 そして、再びステージドアに通うようになったのであるが・・・