2ヶ月が過ぎようとしていた頃、ルビーが店を変えたと言う電話が入った。
「俺はもうルビーのいる店に行くつもりはないぜ」
ホステス同士のトラブルなのか、店との折り合いが悪いのか・・・
店を変わったのは恐らくそんなところであろうが
そんなことは南野の知ったことではない。
「オミセニ キテクダサイ ダイジナハナシ アリマス」
普段と違ってマジメなトーンで話をするルビーの言葉を聞いて
南野の眉間のシワが深くなった。
「ヤバイことになったかもしれない・・・」
とイヤな予感がした南野は店の場所を聞きながら
車まで移動してエンジンをかけた。
「もし、妊娠していたら・・・
俺には身に覚えがないとか、ヤバイ日に避妊はしたハズだ
それとも他の男とも寝てたのか?」
等と色々な考えが頭の中を過ぎっていく。
繁華街から20分ほど走った商店街の中にスナックのようなパブへ入ると
ルビーが嬉しそうな表情をして抱きつきながら南野を迎え
店の一番奥にあるボックスシートへと通した。
開店したばかりのキレイな店内を眺めていると
ルビーが氷と烏龍茶を持ってやって来る。
「大事な話って何だ?」
かなり緊張し、そして強張った表情・・・
もしかすると少し凄んでいたかもしれないような声でルビーに尋ねると
『あぁ、そのことね』と大したことでもないような涼しい顔で振り向き・・・
「Mahal na mahal kita (とっても愛してる)」
と言いながらキスをする真似をしてから微笑んだ。
「はぁ?! それだけ?」
全身の緊張が一気に解きほぐされ、大きく一回深呼吸をしてから・・・・
「そんなことだったら電話で言えるだろ。しかも、もう逢わないって決めたのに
ま、もっともクレアからみんな聞いて知っていると思うがね」
「ダッテ アッテ イイタイノ! ホカノコト カンケイナイ デショ!!」
と言われた時・・・『俺ってナニをしてるんだろう?』と思った南野は
すぐにチェックをするように店のスタッフに告げて立ち上がる。
「キョーヘー!アイシテル! アコ マッテル ダカラ!!」
店を出て来て言ったルビーに「もう、待ってなくていいよ。じゃぁね」と
声をかけてからインテグラに乗り込んでエンジンをかける。
濡れた路面でホイルスピンを起こさないように発進させながら
自宅へ向かう為にUターンをさせた。
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