加藤滋雄の結婚式は南野と加藤が宿泊している
ホテルで執り行われることになっていた。
朝食をマグノリアのいるレストランのモーニングビッフェで済ませると
続々とメイの家族が集まって来た。
「Kuya~♪」(お兄さん~♪)
とメイの家にいた甥や姪達が南野の傍に集まって来る。
「Magandang umaga Kumusta ka?」(おはよう。元気?)
そう声をかけながら、ハグやキスの挨拶を交わす。
「Mabuti naman~♪」(とっても元気~♪)
と答え、南野から離れると部屋の中を走り始めた。
メイと加藤は結婚手続の代行業者からの説明を受けてから
ベッドの上に並べたウェディングドレスやアクセサリー等を
カメラに収めている。 どうやら、これはフィリピンスタイルらしい。
そのすぐ後にメイの親族達によってホテルの部屋を
結婚式の会場にするための準備となり
1時間後に神父が到着して結婚式が始まった。
南野はこのような祝いの席は得意ではないのだが
部屋の隅で加藤の結婚式の様子を見守っている。
「こんな感じのこじんまりとした結婚式ってのもいいなぁ」
等と思いながら神父の話を聞き
映画でよくあるような、神父が新郎新婦に言う
「富める時も貧しき時も・・・健やかなる時も病める時も」
の台詞のシーンと同じ場面になった。
その後・・・
「キョウヘイ オネガイ」
とメイに呼ばれ、テーブルの上に置いてある
加藤とメイの結婚証明書に南野の氏名を署名する。
「これでフィリピンに来た目的は達成したな」
等と考えているうちに、結婚式は滞りなく終了した。
次は結婚披露宴であった。
会場は同じホテルの1階にある中華料理のレストランで
白いボードで仕切られたプライベートスペースに
結婚式に参列した22名がそのままテーブルに着いている。
「南野。乾杯を頼むよ」
との加藤の頼みで南野が乾杯の発声をすることになった。
「面倒くさい挨拶は抜きにして」
等と考えているうちに、全員のシャンパングラスに
シャンパンが注がれたのを確認してから南野が立ち上がる
参列者全員の注目が集まる中・・・
「Mabuhay ang bagong kasal!」(新婚さんに乾杯!)
とだけ全員に通る声で言ってからグラスを掲げる
それに反応して乾杯をしてから、近くにいる者同士で
グラスを重ね始め、会場にグラスが発するキレイな音が響いている。
あまり深酒をした覚えはなかったものの
かなりの酔いを自覚した南野は
「じゃ、俺は部屋で休むことにするから」
そう、加藤とメイに告げて部屋に戻ることにした。
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