「なんだ、一緒に朝ごはんを食べようと思ったのに
もう食べちゃったの?」
廊下で出会った加藤が南野に声をかけて来た。
「今朝は特に早く起きたからね。
じゃ、みんなでゆっくり食べておいでよ
チェックアウトする時になったら呼びに来て」
南野はそう言うと自分の部屋に入って
ソファーに座ってポケットに入れておいた
タガログ語の本を開いて読み始めた。
「タガログ語の中にかなり英語が混じるからな
もっともっと勉強しなきゃいけないよな・・・」
頭の中で何度も何度も繰り返しながら
タガログ語のセンテンスを覚えていると
「恭兵、もうチェックアウトするよ」
加藤の声に反応してドアを開けると
そこには台車を用意したベルボーイも一緒にいて
部屋に入って来たフィリピーノのベルボーイは
手際よく南野の荷物を台車の上に移動し始めた。
ホテルのチェックアウトを済ませ
加藤、メイ、メアリーと南野の4人がカローラに乗り込むと
メイはロハス大通りをトンド方面に向かってカローラを走らせる。
あの激しい刺激臭のあるエリアを通過し
ホテルを出てから30分が経過した時
カローラは前にマイカを降ろした同じ場所に停車すると
そこには既にマイカが待っていた。
「キョウヘイ チョット キテ」
メイは南野に声をかけるとドアを開けてカローラを降りる。
南野もそれに続いて後部座席のドアを開いて車外に出ると
強烈な刺激臭は鼻をつかないことを感じながら
メイとマイカと一緒に車から少し離れた所にある
マイカの家に歩いて向かう。
既にドアの所に立っているマイカの脇には
赤い少し大きめのスポーツバッグが置かれている。
それをカローラまで持って行くようにメイにお願いされ
バッグを持って車まで戻ろうとすると・・・
「ダメ! マッテ!!」
メイが焦りながら南野に言う
「ん? まだ何かあるの?」
そうメイに質問をした時、マイカの玄関のドアが開き
南野よりも10歳前後年上のフィリピーノが出て来た。
「マイカノ オトウサン ネ」
メイが南野にマイカの父親を紹介すると
握手をしながらタガログ語で初対面の挨拶をする。
マイカの父親を先頭にしてバッグを持った南野が続き
その後ろをマイカとメイが歩いている。
ゆっくり歩きながら近所の人達に朝の挨拶をしている
マイカの父親と一緒にカローラまで戻って来ると
メイによって空けられたトランクの中にマイカのバッグを入れて
後部座席のドアを開けてカローラに乗り込む。
マイカは父親と何か話をしてから後部座席に乗り込み
メイはカローラのノーズを自宅に向けてアクセルを踏み込んだ。
「トンド アブナイダカラ ミンナ イッショ ナ」
メイはなぜ集団で移動した経緯を説明する。
「そうなんだ・・・」
南野はマルボロを口から離しながら言い
カローラの窓から見える景色に視線を移した。
メイの自宅で既に集まっている家族と合流すると
3台の車が車列を作ってカビテにある
「プゥエルト・アズール・リゾート」へ向かって出発する。
実は南野はこのリゾート地の名前を知っていた。
落語家の笑福亭鶴瓶さんがテレビのロケーションで
このリゾートを訪れたことがあると言うことを聞き
自分が持っているガイドブックにも紹介されていて
このリゾートホテルに関心があったのである。
マニラの渋滞を抜け・・・ カビテに入るとカローラは
快適に走ることが出来、途中にあるマクドナルドに寄って
昼食をみんなで食べ、マニラを出発してから
2時間半後に、目的地である
「プゥエルト・アズール・リゾート」に到着することが出来た。
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