フォークパブと言うのは、ライブ・ハウスのようなものだ。
とりあえず席についてドリンクのメニューを眺める。
南野はサンミゲルビール(フィリピンで有名なビール)を
ロナウドとトニーはジンを注文する。
平日の夜だからなのだろうか、客はまぱらにしか入っていない。
ステージを眺めていると、歌手がステージに上がる。
ボトルに直接口をつけてラッパ飲みにしながら
タガログ語の歌を聞き
「男の歌手よりも女性の方がいいな…」
と考えている。
タガログ語の歌では、どの程度上手いのか良くわからない。
試しに南野が好きなビートルズの歌をリクエストした。
曲目は、イエスタデイとヘイ・ジュード。
まあまあかなと言うのが正直な感想。
次にカーペンターズのナンバーをリクエストすると
張り切って歌い出したが、
カラオケで歌っている日本人ほうがよっぽど上手い。
「無難なところでエルビス・プレスリーにすればよかったかな?」
と後悔していると 歌手がテーブルにやってきた。
とは言ってもディナーショーのように歌いながらテーブルを回るのではなく
歌い終わってテーブルにやって来たのだ。
「Magaling ka ng kumanta」(歌、上手だね)
とお世辞を言ってやる
「Anong guto mong inumin?」 (何か飲む?)
現金でチップを渡すのも悔しいので、ドリンクをおごる事にした。
彼は俺と同じ、サンミゲルビールを注文した。
ボトルをつまみあげて振りながらオーダーする。
日本のビール、いや、バドワイザーよりも
軽い口当たりのサンミゲルは
南野が好きなティストだ。
紫煙を燻らせながら世聞話をする。
10分ぐらいで適当に話を切り上げて、次の店に移る為に席を立つ。
料金は520ペソぐらい。日本で原価で酒を飲んでいる様なもので
日本の店でビールの生中3杯ぐらいの値段だ。そう考えると高いか?
次に行った店はどんな種類の店だったのか今でも判らない。
形式的に見れぱパブなのだろう
フィリピーナがいて一応ステージもあるので
ゴーゴー・バーなのかも しれないが
中に入る前からイヤな予感がした。
「あまり入りたくないな…」と
店が暗い。活気がない。汚い。
南野の自宅のトイレの方が10倍はキレイで明るい。
「こんなところ1秒だって居たくない」
と考えているうちにその店から引き上げることになった。
ビール3本で130ペソ。
払いたくもない金をテーブルに置いてさっさと席を立つ。
ニオイがないのが不幸中の幸いだ。
これで店が臭かったら入った瞬間に
俺は車で待つとはっきり入店を断っただろう。
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