ベンゲット州の州都であるバギオ市を昼過ぎに出発した南野達は
割と順調にパンパンガ州まで戻って来ることが出来たのだが
パンパンガに入る前には既に辺りは暗くなっていた。
ドライバーの休憩を兼ねてパンパンガにあるSM(シューマート)の
ショッピングモールの中に入り
ハルハロ(フィリピン風カキ氷)を食べることになった。
さすがに長時間移動をしている疲労は隠せない。
みんながアイスクリームをトッピングする
「ハルハロ・スペシャル」を注文して一斉に頬張り始めた。
高速道路は割りと順調だったものの・・・
マニラに滞在している時には常に宿泊する予定だった
アロハホテルが満室だったために、マニラに戻って来てからすぐに
宿泊先を探す羽目になってしまった。
何件かホテルなどを回って・・・
マビニ通りにある「Rniera Mansion」に宿泊することになり
夜のマビニ通りの誘惑もあったのだが
とにかく移動の疲れを何とかしようとベッドに潜り込むと
そのまま眠ってしまう。
翌朝・・・ いつものように散歩をするために外に出ると
アロハホテル周辺の雰囲気とは全く違う雰囲気に
少し戸惑ったが、宿泊先を探している時に
「セブンイレブン」が近くにあることを知っていたので
その方向に向かって歩き出すと・・・
「ニホンジン スケベナァー オンナ カウカ?」
と、ブガウ(ポン引き)が日本語で声をかけて来た
「Hindi ako malibog kaya hindi salamat
(スケベじゃないよ。だから要らない)」
「Marunong ka tagalog. Veteran na ~
Gusto mo ba ang Pinay di ba?
タガログが出来るんだ。ベテランだねぇ~
フィリピーナが好きでしょ?)」
断ってもしつこくついて来ながら
声をかけてくるフィリピーノに苛立った南野は
「Hindi ko veteran. Hoi Lumayas ka
makulit ka talaga
(ベテランじゃないよ おい、あっちに行け
お前、本当にしつこいね)」
ブガウ(ポン引き)を睨みつけると
そそくさと逃げ出してしまったのを見ながら
目的地であったセブンイレブンの中に入る。
使い捨てタイプのT字型のカミソリと
ミネラルウォーターのボトルを2本
使い捨てのライターを1個購入してから
セブンイレブンを出た。
その周辺には両替屋が軒を連ねており
「両替には便利な場所だな・・・」
等と考えながらゆっくりと歩き出す。
すると・・・ 先程とはまた別のフィリピーノが
南野に近づいて来て声をかけた。
「バージン ノ フィリピーナ3000ペソダヨ ドウスル?」
先程の男よりも日本語が流暢なフィリピーノに
「Tapos na ako kanina(さっき終わったよ)」
とだけ返事をしてフィリピーノを追い払った。
日本でも繁華街を歩いていると
中国人や韓国人が
「マッサージ ドウデスカ?」
「スケベナ サービス アルヨ」
等と声をかけて来ることが頻繁にある。
そのしつこさに辟易とするのだが・・・
「俺はフィリピーナが好きだから」
「マッサージなんかいらないから」
なんて言いながら断っていたのだが・・・
飲み仲間の友人と一緒に
東京にある飲み屋街を歩いていた時に・・・
「俺達ホモのカップルだから」
と断る姿を見て唖然としたことがある(笑
「朝でこれなら、夜になったら一歩ずつしか歩けないんじゃないか?」
と思わせる程に声をかけて来たことにうんざりしながら
ホテルに戻り、1階にある小さなティールームで
朝のコーヒーを楽しむことにした。
フィリピーナ専門ライブチャット♪エンジェルワールドフィリピン旅行に重宝する会話帳【タガログ語向上委員会2 TOP】