［ 【フィリピンパブとフィリピーナと私】 ］ 2007/11/24(土)
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「サービス業は自分の都合のいい時には休めない」
と言うことを、この期間ばかりは呪っていた。
「やっぱり、当日の方がいいよなぁ・・・」
と思いながら、カレンとの電話で３日ばかり前倒しになった
バレンタイン・同伴をするために自宅を出た。
「スーパーなどに併設されている生花店なら
安いバラを扱っているかもしれない」
と言う思いから、自宅近くにあるスーパーに行ってみる。
すると・・・
「バラ １本２００円」
と言うプライスが目に入った。
「なんだ。繁華街にある生花店よりも安いじゃん」
と考えながら、透明なビニールシートに赤いリボンをつけた
ラッピングもして貰うように頼んで、バラ３本を購入する。
ウキウキしながらカレンのアパートに到着し
カレンをピックアップすると、すぐに
「ハッピー・バレンタイン」
と言いながら用意していたプレゼントと３本のバラに
ちょっとしたチョコレートをカレンに渡す。
「アリガトー！ ラビュ～！」
と言いながら抱きついて来たカレンのキスの嵐を受け止めて
車を発進させると・・・
「モールニ イキタイ オネガイシマス」
カレンはそんなお願いをして来た。
「わかった。 大きなショッピング・モールだと
ここから３０分ぐらいの所にあったかな・・・」
カレンに同意し、大きな郊外型のショッピングモールまで車を走らせると
「アコ（私）モ キョウヘイニ プレゼント ナ」
カレンはそう言いながら車を降りて、驚いている南野と一緒に
ショッピング･モールの中に入って行く。
３時間後には、ホテルの部屋でカレンがセレクトして
プレゼントしてくれた洋服に袖を通しながら
一緒にバスタイムを楽しんだカレンが
ヘアー・ブローをしながら髪の毛を乾かしている姿を眺めている。
「今月はカレンの誕生日もあるのかぁ」
とため息をつきながら・・・
フィリピンパブの中に入って行くと
「キョウヘイ キョウノ ヨウフク カッコイイ ナ」
と、店にいるフィリピーナ達から冷やかされた。
どうやら、二人だけでバレンタインを祝っているということが
フィリピーナ達に筒抜けだったようである。
「格好いいだろ？ スタイリストがいいからな」
と臆面もなく言い切った南野に、更に冷やかしの声が浴びせられる。
それが少し恥ずかしいが、全くイヤな気持ちにはなっていない。
フィリピーナに冷やかされると言うおまけつきの
３日ばかり早いバレンタイン・デートは
フィリピンパブで２セットを楽しんで幕を閉じた。
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