それから1週間、気がつくとほぼ一日おきに通っていた。
岡崎もそれに付き合っている。タクシーや患者搬送のバイトで意外にチップが入る。
そして、ルビーとデートをしようとしていて使っていなかった金を使って
ステージドアへ通っていたのだ。
ステージドアが閉店になってダーマと岡崎のお気に入りのミキと一緒に
ファミリーレストランで話をしながら過ごすことが多くなった。
ミキは何度も「Ano ba iyan?(何、それ?)」と言う言葉を
何度も何度も繰り返して言う。
「ねぇ、そのAno ba iyan?ってどんな意味なの?」
と岡崎とダーマに尋ねる。
「ナニ? ソレ?」
「だからAno ba iyanだよ」
「ダカラ ナニ ソレ」
「あん? 何度も言わせるなよ」
少々イライラしているところに
「だから、それは何?って、意味なんだよ」
と岡崎が笑いながら説明する。
「へぇ・・・ そうなんだ」
キョトンとした顔で笑っている3人を眺めている。
それで「タガログ語って面白そうだな」と言う興味を持ち
ダーマと話すことによってフィリピンに関して興味が湧き
「名前は知っていたけど、どんな国なんだろう?」と思いガイドブックを買ってみた。
「ナッシュ フィリピン イクシタラ アコ(私)ノ オカアサン ファミリーニ アイサツ スル。
アコ ツウヤク シナイカラ」
と言われ、タガログ語で挨拶しなければ
とタガログ語の会話集を岡崎に貰ったり、自分で買ったりした。
「会話のセンテンスを覚えていく手法を取り入れ
その表記してあるセンテンスの中で地名であったり
人の名前を自分の好きなエリアにしたり
名前をダーマや友人などの名前に変更し、親しみやすいセンテンスにすることにして
ノートに書き写し、それを何回も音読することによって丸暗記することにしたのである。
「あ、Anoは何って意味で、baが付くことによって疑問系になって
iyanがそれって意味だから何それ?とかそれ何?って
意味になるのか」と妙に感心したりもする。
「タガログ語ってスペイン語系の言葉だから
アクセントもそんな感じで言えばいいのか?」
などと言うデタラメな勉強方法であった。
年が変わってから追加したトラックでお菓子を運ぶアルバイトを始めたこともあって
トラックを運転している時、そしてタクシーで客を乗せていないときに
何度も何度も音読を繰り返しながら1日に1~2個のセンテンスを覚えていった。
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