ゴールデンウィークが過ぎ・・・ ダーマがフィリピンに帰ると言い出した。
どうやら国際運転免許の更新だのお母さんに会いたいと言う理由だそうだが
1万円分の生活雑貨、1万円分の文房具に日清食品のシーフードヌードル1箱。
そして3万円の餞別まであげて(爆)
「ま、気をつけていってらっしゃい」と気持ちよく見送った。(苦笑)
そのときに初めてフィリピンに国際電話をかけることになる。
国際電話は友人がシンガポールにいた為に何度か経験があったのだが
日本語を話せるのがダーマしかいない状況の中で電話をかけることがかなり緊張する。
携帯電話にKDDのワールドコールセンターの番号に
スーパーワールドカードの裏面をスクラッチして現われたID番号に続き
フィリピンの国番号の63に続けてダーマの携帯電話の番号を入力していく。
「なんかすげぇ面倒だ」と思いながら電話をかけると
やっと呼び出し音が電話から聞こえてくる。
「Hello」 相手が出た。しかし、ダーマの声ではないことを悟ると一瞬にして緊張感が高まる。
「Hello. Cellphone ni Dharma ho ba ito? (もしもし、ダーマの携帯ですか?)」
「Opo Sino ho?(そうです。どちら様?)」
「Si Kyohei Minamino It kaibigan ni Dharma Puwede ho ba makausap si Dharma?
(ダーマの友達の南野恭兵です。ダーマさんと話をさせていただけますか?)」
「Wala ho siya ngayon.(彼女は今いませんよ)」
「Sige po. Tatawagan ko siya mamaya. OK ka lang?
(分かりました。また電話します。いいですか?)」
「OK lang po.(いいですよ)」
「Maraming salamat po(どうもありがとう)」
それだけのやり取りであったがひどく疲れた。
「ふぅ」と一息ついてから落ち着く為に
側にあったペットボトルに入った烏龍茶を飲み干す。
後で知ったことであるが、この電話に出たのはダーマの妹で
電話を切った後でアクセントがおかしいと大笑いをしていたと言うことで
『相手方に敬意を表してタガログを使って話をしているのに大笑いするとは何事だ』
と言う思いが頭の中を駆け巡ったのだが
「こうやって恥ずかしい思いをしながら言葉って覚えていくものなのかもしれない」
と考えた。
岡崎や冴羽と頻繁に通うようになったステージドアは
まさに自分のホーム店と言った感じになっているが、ダーマとの進展は全く見られない。
まぁ、「みんなで楽しく飲める店」とも思えばそんなにツラくもないが
なんとなくダーマとの会話にも新鮮味がなくなって来た。
通っている間に「Kasalanan ba?」も店にいる女の子達と何度も歌って
なんとか1人で歌えるようにもなった。
「ステージドアだけじゃなくって他の店は知らない?」
と冴羽、そして一緒に飲みに行くようになった
冴羽の会社の同僚である片桐尚也に言われ
ルビーのいた「ミラクル」にも一緒に行くようになったのだが・・・
ある日、ミラクルの女の子達の3分の1の女の子が店のオーナーと揉めて
店を辞めると言う事件が勃発したのだが・・・
ある日、ステージドアに行ってみると
片桐がミラクルで仲良くなったフィリピーナが
ステージドアで働いていたことにより
ダーマに南野とルビーのことがバレると言う
南野にとって手痛いハプニングが発生した。
「イカウ(あなた)もParu-paro(浮気者)だったのねぇ」
と呆れているダーマに、「まだシテもいないのに浮気なの?」と言い放ち
一気に冷たい空気が2人の間に流れたこともあって
ステージドアに行く回数が激減していったのである。
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